土井酒醸造

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静岡県掛川市小貫にある老舗銘醸蔵、土井酒造場。開運の名前を全国に広めてきたのは土井酒造場で杜氏として酒造りの指揮を執ってきた波瀬正吉氏です。波瀬杜氏は能登杜氏四天王のひとりに数えられる名人であり、平成15年〜21年の全国新酒鑑評会において、7年連続金賞受賞の栄誉を受けています。然しながらが平成21年7月16日、40年も杜氏を務められた波瀬氏が急逝されました。波瀬杜氏が亡くなられた翌年、平成22年の全国新酒鑑評会で土井酒造場は金賞を逃します。波瀬杜氏亡き後、土井酒造場の杜氏職を継いだのが棒葉農氏です。地元掛川市出身の自社杜氏で、波瀬氏の元で長く酒造りに携わり、能登流の酒造りを受け継ぐ能登杜氏でもあります。土井社長との二人三脚の酒造りで、棒葉杜氏の指揮の元、見事翌年平成23年、金賞受賞に返り咲き、再び連続受賞が始まりました。本年令和元年も見事受賞されて、出品酒が発売されております。

お蔵様にお話しを聞く際、「再現性」という言葉が使われます。「今年の造りはまず前年のお酒のレベルを維持、再現する事が最低条件。そこから今年はどこまで上を目指せるか、さらに上質な酒に出来るかが課題です」と。ただ毎年変わる原料米の品質や自然環境を以て、その再現性を連続して成す事は並大抵ではないと思います。

確かな技術の蓄積はもちろん、トラブルに対する準備や醸造設備の進化も継続させる必要があるでしょう。それを着実に丁寧な仕事をもって「再現」しているお蔵が土井酒造場様だと思います。 静岡吟醸なる静岡酵母を使用した華やか香味のお酒は多くのお客様を魅了します。


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-米-

開運に使われるお米は兵庫県産の山田錦を、味わいの骨格を決める麴に使用されることが多いです。さらに掛米には山田穂、山田錦、雄町、誉富士、フクヒカリ、日本晴れ、はえぬき、地元産こしひかりと、目指す酒質に合わせた多品種の使い分けが凄いです。これ程の種類のお酒が全て高次元で醸されている事がまた凄い。大きいロールでゆっくり自家精米をし、酒米にストレスを掛けない繊細な作業工程。お米の特徴を最大限生かした造りは必ずお気に入りの一本を見つけられるでしょう。


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-今、そしてこれからの酒造り-

名杜氏、波瀬正吉の系譜を継ぎ、見事に銘醸蔵の看板を引き継ぐ「棒葉農」氏。技術も設備も進化が止まりません。環境を考えて、洗米時や洗浄など大量に排出される雑排水を浄化するための大型排水処理施設や、太陽電池のパネルを屋根に敷き詰めた大型冷蔵倉庫の建設など、一企業として社会の役割と責任を感じる経営方針。専用の設備で除菌・乾燥させた、特別な冷気を蒸し上がった酒米に吹きかける放冷機や酒米を傷めずに糠を取りきる洗米機など、人の手と適所の設備が毎年安定した酒質を支えています。そして静岡の酒のレベルを押し上げた吟醸酵母の研究、培養と選定。隙のない酒造りが続いております。

おかげ様で当店は贈りものにお酒をお買い求めをいただく事も多く、開運の定番酒で一番の人気酒である「開運 祝い酒」はぜひお勧めしたい一本です。